石坂産業の環境教育

みずから決断する力を養う。

石坂産業は高いリサイクル化率を誇る、産業廃棄物中間処理企業。

プラントの奥に広大な森を管理していて、荒廃した森を生物多様な豊かな森に変え、

地域に解放している。


所沢のダイオキシン報道事件に巻き込まれた過去があり、

その渦中に引き継いだ石坂典子社長中心に、悪戦苦闘して大逆転させたことでも有名な企業。

https://diamond.jp/articles/-/63844


石坂社長は“環境教育”を推進していることでも有名な方。

環境教育はブリタニカ国際大百科事典ではこう定義している。


人間と地球環境とのかかわりについて理解を深め、環境の回復、
創造に向けた知識や関心を高める教育。1960年代以降さまざまな環境破壊が進むなかで
広く認められた。環境問題に対する行動は、みずからの環境について学び、
みずからの手で管理する力を養うことによって達成されるとの見解から、
学校・地域社会・企業が一体となって取り組むことを目指す。
学校では自然との触れ合いや体験学習、地域社会では市民団体やボランティアグループによる
環境保全・改善運動、企業では環境悪化防止のための啓発活動が行なわれる。
国際的には 1972年の国連人間環境会議で、初めて環境教育の必要性が認識された。
1975年のベオグラード会議、1977年のトビリシ会議において基本的な枠組みが構築された。
日本では 2004年「環境の保全のための意欲の増進及び環境教育の推進に関する法律」
(平成15年法律130号)が施行され、指導者の育成・認定をはじめとする
持続可能な社会づくりの基盤となる環境教育が推進された。


文中にある、“みずから”の言葉。

石坂社長は、このみずから判断し、みずから決断する力を養うことが大切だと言う。


石坂産業は産業廃棄物中間処理事業をメインにしている。

リサイクル化率98%は、設備や人材育成に投資しなければできない。

しかし一方で世の中の常識は“捨てるものにお金をかけたくない”というところにある。

捨てるものにわざわざ他よりも高いお金を払って、石坂産業にお願いしたくなるには、

石坂産業の目指す未来に共鳴してもらわなければならない。


社員、顧客、地域、社会が、石坂産業の未来に共鳴し自走する。自走=みずから。

石坂産業の好循環の根底に流れているのが環境教育ではないかと思う。




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