アフォーダンス
モノが使い方を教えてくれる
アフォーダンスという言葉を去年ぐらいに知った。
Wikipediaで見ると
アフォーダンス(affordance)とは、環境が動物に対して与える「意味」のことである。
アメリカの知覚心理学者ジェームズ・J・ギブソンによる造語であり、生態光学、
生態心理学の基底的概念である。「与える、提供する」という意味の英語 afford から造られた。
とある。息子が大学で学んでいるので、去年、教えてもらったんだが
簡単にデザインに関して言うと、「モノが使い方を教えてくれる」ということらしい。
コップの取っ手をみれば、指を入れて持ち上げたくなり、続けて中にあるコーヒーを
口に運んで飲む、といった一連の動作を生むデザインを持ったモノのこと。
この一連の動作のつながりがよどみなく流れることがまた重要らしい。
このアフォーダンスを活用して、画期的なデザインだったのは、
無印の換気扇のような壁掛けCDプレイヤー。まぁ、引っ張りたくなりますね。。。
こんな風に、モノから誘発される動作がうむ、コト、みたいな考え方が、最近すごく気になっていて
モノからコトへシフトしたと言われて久しい。でもやっぱりモノや物理的なデザインが非常に大切
なのではないかと思っている。
で、もっと言うと、モノから誘発されたコトが、さらに誘発して、人の意識を変え、
意味を変え、イノベーションを起こす。ということも大いにあるのではないかとも思っている。
なのでCSVとデザインは密接なのではないかと。
CDプレイヤーだけでなく、無印にはこういった商品がいっぱいある。
深澤直人さんが「おもわずやってしまう」と言ったような表現でアフォーダンスを提唱しているし、
無印のボードメンバーもしているからだと思う。
しかも、この動画にあるように、調和を考えたきめ細やかな適性を見つけていくという思想は
日本人の品の良さを強みにした、J-CSVにも通じるところがあると思う。
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