CSV推進の阻害要因
CSV推進における陥りやすい落とし穴について
CSVについて研究していく中で、“推進の阻害要因”というのが幾つかあることに気がついた
理由をつけて推進させなかったり、推進させていたつもりが知らず知らずに滞ってしまう
そんなことがあるんだと、ありがちなことをまとめてみた。
①「私たちはそもそもCSV企業だからもうすでに進めてます!といって進めないこと」
名和先生はこれを、“なんちゃってCSV”と呼んでます。
上の図にあるように、オレンジの部分は、たしかに社会価値と経済価値を創出しているので
だからいいじゃん といったことだ。
CSVを推進するからには、自社の強みを生かして新たな社会課題を解決することで
経済価値を創出し、事業領域を拡大させていくということでないと、CSVと言葉に表した
意味がなくなってしまう
②「CSVは推進部署を作り進める」
CSVは経営戦略なので、全社で取り組むべきこと。
CSVの部署があるから、違う部署の私たちは取り組まなくていい…
というふうになってしまうケースもあるそうです。
キリンはどの企業よりも早くCSVの部署を作ったが、
現在では「発展的解消」で全社で取り組むようにしている。
③「CSVの推進は計画的に進めなければならない→PDCAをまわそう!という間違い」
PDCAがプロジェクトの推進を遅くしてしまう原因と言われることも最近よく見かける。
CSV=イノベーションでもあるので、そもそもP(PLAN)からつまづいていしまう。
イノベーションは計画的にはなかなか起こせないからだ。
STPD:See , Think , Plan , Doがいいと言われている。CSV推進のキーとなる原石を
まず見て見つけ、考えて計画に落とす
④「ストーリー化が苦手」
モノをつないでコトにつなぎ、人の意識を変えるストーリーを作らなければならない
⑤「陰徳善事」
善い行いは自ら言わないのが美徳という価値観が、CSV好循環の「発信」を断ち切ってしまう
阻害要因を排除する上で他者の目は機能すると思う。
企業の他者の目になれるように考えていきたい。
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