日本(企業)版 SDGs
ICSの名和教授は、日本版SDGsをつくる気概が必要という。
ICSの名和教授には大変お世話になっております。
昨年あたりから、日本企業がSDGsをモノサシに、自社の行っていることを見立て直している。
例のカラフルなアイコンを、統合レポートにちりばめて、取り組みの社会性を訴求する。
社会も一気にそっちへ意識が向き、確かにわかりやすくなったと思う。
しかし名和先生は、今こんな風に盛り上がっているSDGsになぞらえるより、日本企業の中には、
もっと社会のためになって、もっといいことやってるところもあるじゃないかと。
なので、わざわざSDGsなんかに当てはめないで、その独自性を訴求すればいいのにと、
そんなふうなことを、よく口にしています。
「SDGsに取り組むことは当然であって、取り組むだけでは差別化できない。
各企業が独自性を出していくことが大切だ」
“ならでは”が重要。SDGsを先行して使いこなしていたユニリーバやネスレは業績をのばした。
戦略的に欧米企業にとって優位になるような文脈がSDGsにはあるのだと思う。
日本企業も日本版SDGsを作るくらいの気概が必要。
戦略的に社会風潮を日本企業寄りに持ってこれる新しいモノサシをつくる。
そういうものがみつかるといいのだが。
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